一つの演奏会が終わって、コンサートで取り上げるとは限らない曲の練習ですが、
コンサートをやらないからいって、目標がないと思ってはいけません。
こういう時期こそ、基礎力を身につける時なのです。
発声から表現力に至るまで、力を蓄えなければいけません。
決していい加減な気持ちで練習に臨んでいる人など一人もいません。
それは十分わかっています。
しかし、顔の筋肉の動かし方が足りないと、やる気がないように見えてしまうのです。
練習を止めて話をしている時も、なんだか、目の輝きが無いように見えるのは気のせいでしょうか?
気のせいだとしても、そう思われては皆さんも不本意ではないですか?
あなたがたは、自分の余暇の利用だけでコーラスをやっているのではないと思います。
いろいろな目的を持ってやっているでしょう。それぞれのコーラスにかける思いが違っても、
あなたたちの歌を楽しみにしているお客さんが大勢いらっしゃいます。
その人たちへの責任を持つことを忘れないで欲しい。
自分の為だけにやるだけではどうしても甘えが生じます。
自分たちの歌が誰かの為に、誰かの心を癒す事ができたら自分も幸せになれるんじゃないですか?
あなたがたが、人に物を上げたり、ごちそうするようなとき、出来るだけ気に入ってもらえる物を・・・と思うでしょう? 音楽も同じです。
僕が説明する時は必ず僕を見ながら聞いてください。
そこにヒントがあるのですから。 永友